2021年度から中学校でも必修となるプログラミング。
2020年度から一足先に小学校で必修になるため、中学生からプログラミングスクールに通わせてももう手遅れではないかとお考えの方もいるかもしれません。
しかし、小学校で学ぶのは「思考面」であり、本格的に「技術面」を学び始めるのは実は中学校からです。
中学生のお子さんをお持ちの方は、今からでも十分間に合います。
そんな親御さんに向けて、今回は中学生がプログラミングスクールに通う意味や学習メリット、おすすめの教室を紹介してみたいと思います。
目次
プログラミングスクールに通わせた方が良い理由
授業で必修化されるのであればスクールに通わせる必要はないのでは?と思う方もいるかもしれませんね。
ここではプログラミングスクールに通わた方が良い理由を説明しましょう。
プログラミングスクールの最大のメリットは、授業内容の専門性が高く、サポート体制が整っているので挫折しにくいということです。
学校の授業では平均的なレベルの内容を扱うので、分かる人にとっては退屈な内容になったり、逆に分からない人はついていけなくなる可能性があります。
多くのプログラミング教室では、少人数制や寺子屋式を取り入れており、それぞれのレベルに合わせた授業を受けられます。
また、講師だけでなく、友達や他学年の子にも質問したりと、内容を理解すると同時にコミュニケーション能力も鍛えられます。
スクールに通うということは、学校の授業よりも専門性の高い内容を学べ、意欲のある仲間や知識豊富な講師に囲まれているので、挫折しづらくなるのです。
プログラミングを学ぶメリット
次は、なぜスクールに通わせてまでプログラミングを学ぶ必要があるのか、プログラミングを学ぶメリットを見ていきましょう。
論理的思考
プログラミングで身に付く代表的な物と言えば論理的思考です。
機械は、相手の表情から気持ちを読み取ったり、様子を伺って次の行動を予測するなど、人間が言葉を交わさずに何となく「察して」取る行動ができません。
機械に指示を出すプログラミングでは、順を追って、明確に指示を伝えなければ思うような結果を得ることができないのです。
このように、ある結果が欲しいと考えた時に、ゴールまでの道順を逆算して、順序立てて考えなければいけないので、論理的思考が身に着きます。
問題解決力
プログラミングを組む作業は「トライ&エラー」の連続です。
入念に構想を練っても、自分が思う結果に一発でたどり着くということはあまりありません。
思うような結果を導き出すために、入力した言語を一から確認して原因箇所の究明⇒修正⇒再度試行というプロセスを根気強く繰り返す必要があります。
このように「トライ&エラー」を繰り返す内に、問題解決力が自ずと身についてきます。
発想力・創造力
ひとたび問題が起きた時に、重要となってくるのが創造力と発想力です。
問題が起きた時に、どうすれば解決するのか考え、新なアイディアを「発想」する必要があります。
そしてそのアイディアを実現させるための「創造」も重要となってきます。
プログラミングを組む過程で思うような結果が得られず、「トライ&エラー」を繰り返すことによって、自然と「発想力・創造力」が養われていくのです。
大人と同じ土俵で戦える
プログラミングに年齢は関係ありません。
実際に2019年には中学生がプログラミングの独自言語を発表したりと、年齢関係なく活躍できることを証明しています。
知識や発想力・創造力の勝負になってくるので、年齢関係なく同じ土俵で勝負ができるのです。
将来の必須スキルが身に着く
これからプログラミングは、社会人として当たり前のスキルになると言われています。
2020年度より小学校でプログラミングの必修化が始まり、今の子供たちが社会に出る頃には、全員がプログラミングを学んでいる前提で就職活動がスタートします。
すでにプログラミングを意識した企業も出てきており、楽天では2018年から「Java」などの研修を実施しています。
このように社会全体がプログラミングを必要としているのです。
将来の必須スキルを早いうちから習得しておいて損はないでしょう。
スクールの選び方
では次にプログラミングスクールの選び方についてみていきましょう。
学ぶ目的
プログラミングを通して何ができるようになりたいのか、目的をはっきりさせましょう。
初心者であれば、興味がないのに無理矢理通わせたところで、プログラミングに苦手意識を持たせかねません。
まずは無料体験などを利用してみて「こういうことができるようになりたい」という気持ちを持ってもらった上で、お子さんの目的にあったスクールを選ぶと良いでしょう。
レベル
お子さんそれぞれのレベルにあった教室選びをしましょう。
小学校ですでに教室に通っているのであれば、専門性の高い教室に通わせても良いでしょう。
学校の授業でまだプログラミングの楽しさを見いだせていない子には、初心者向けの優しい教室から始めると挫折しづらくなります。
月謝
プログラミングには終わりがなく、継続して学ぶことに意味があります。
独学で学び始めるにはある程度の知識がないと難しいので、一定期間教室に通わせることを考慮しましょう。
その上で重要となってくるのが、月謝です。
親にとっても負担の少ない価格設定の教室を選ぶようにしましょう。
別途教材費がかかるスクールもあるので、その点も注意してみてください。
中学生におすすめのプログラミングスクール5選!
1.Life is Tech!
中学生・高校生を対象にした本格的なスキルを学べるプログラミングスクールです。
初心者でも、1年でアプリやゲームをリリースできるようになるオリジナル教育プログラムを採用。
メンターは現役の大学生や大学院生で、生徒とも歳が近いので親しみやすく相談や質問もしやすい環境です。
100時間超えの厳しい技術研修を終えた人のみ採用しているので、技術面でも信頼できます。
基本情報
スクール名:Life is Tech!
選択コース:難易度別に5コース
授業体制:1グループ5~6人の少人数制
入塾金:20,000円
月謝:春学期(5月~9月)16,000円 秋学期(10月~3月)16,666円
教室数:7教室 東京、横浜を中心に名古屋、大阪に展開
備考:ノートパソコン持ち込みで授業を行っているので、お持ちでない方は購入が必要
公式HP:https://life-is-tech.com/school/about/
2.Code Camp KIDS
小・中学生向けのプログラミングスクールです。
大人向けのマンツーマンプログラミングスクールを展開しているコードキャンプ株式会社が展開しており、信頼度の高いスクールです。
初心者でも楽しく学べるビジュアル化された教材Scratchを取り入れているので、苦手意識がある子でも楽しく通えます。
コードキャンプ認定の育成教育を受けた専任講師が情熱を持って指導にあたってくれます。
基本情報
スクール名:Code Camp KIDS
選択コース:全3コース(UnityコースはScratch使用コース修了者のみ対象)
授業体制:1グループ7~8人の少人数制
入塾金:10,000円
月謝:ロボットプログラミングコース 10,000円
Scratchプログラミングコース 15,000円
Unityプログラミングコース 15,000円
教室数:1教室 東京都品川区大崎2-1-1ThinkPark9階
備考:パソコンやタブレットはレンタル料2,000円
3.LITALICOワンダー
児童館のような雰囲気で自由な発想を養えるプログラミングスクールです。
机に向かって授業を受けるというよりは、実際に手を使い、自分で考えながら楽しく遊び学べる空間なので集中力が途切れません。
スタッフは教育業界出身者やエンジニア経験者など様々な経歴を持っており、全員LITALICOの自社研修を受けています。
これまでの経験を活かし多様な視点でお子さんのものづくりをサポートしてくれます。
基本情報
スクール名:LITALICOワンダー
選択コース:目的別に5コース
授業体制:—
入塾金:15,000円
月謝:20,000円(授業数4回/月) 12,000円(授業数2回/月)
〈ゲーム&アプリエキスパートコースのみ〉
24,000円(授業数4回/月) ※2回/月は実施なし
教室数:18教室 東京を中心に神奈川、埼玉に展開
備考:教材費2,000円(授業数4回/月) 1,000円(授業数2回/月) 教室運営費月2,000円が別途必要
公式HP:https://wonder.litalico.jp/location/
4.TENTO
小学生~高校生まで年齢もスキルもバラバラな子供たちが同じ教室で学ぶ寺子屋方式をとっているプログラミングスクールです。
教室に行くとまずは講師が行う授業について、プレゼンをします。
授業に参加するのか、一人でやりたいことをやるのかを毎回自分で選択するので、自主性も身に着きます。
各クラスには必ず一人はプロのプログラマーがいて、技術面でも安心できます。
基本情報
スクール名:TENTO
選択コース:段階を踏んだ3つの学習モデルあり
授業体制:寺子屋式
入塾金:15,000円
月謝:15,000~20,000円(授業数4回/月) 8,600~11,000円(授業数2回/月)
教室数:11教室 東京都を中心に埼玉、神奈川、千葉、大阪、佐賀に展開
備考:月謝には教材費、PC使用料も含まれています。
兄弟割引あり。自由が丘校のみ料金体制が違うので、詳細はご確認ください。
公式HP:https://www.tento-net.com/tento
5.N Code Labo
初心者から上級者まで対応した幅広い内容を展開するプログラミングスクールです。
レベルや好きなことに合わせて学習の流れを組んでくれるので、お子さんのペースに合わせて学習できます。
教えてくれる講師陣は全員プログラマーであり、コンテスト入賞者も多数在籍しています。
基本情報
スクール名:N Code Labo
選択コース:全2コース
授業体制:少人数制
入塾金:11,000円
月謝:14,300~88,000円(月の授業回数によって異なります。)
教室数:3教室 東京2教室、神奈川1教室
備考:—
まとめ
中学生がプログラミングを学ぶメリットや、教室の選び方、おすすめのスクールを紹介してきました。
将来を左右するかもしれないプログラミングは、できれば早いうちから学ばせてあげるのが理想と言えるでしょう。
しかし一番大切なのはスクールに通うお子さんの気持ちです。
スクール選びの前に、学ぶ目的やお子さんがどうなりたいかなど、一度ご家族で話し合われてみてくださいね。
将来像が見えてきたら、ピッタリのスクールが見つけやすくなるでしょう。